最近は細かい雑用が多い.雑用と授業の準備とゼミで毎日が終わってしまう感じ.まあ,雑用といっても研究に関連している部分あるし,ゼミは研究の一部であるので,ある意味大学の教員としては正しい毎日なのかもしれない.
最近だいぶんWebCTの操作に慣れてきた.あまり使いやすいシステムとは言えないが,レスポンスも早いので,慣れれば使えるという感じ.まだ,使っていない機能がたくさんありそうなので,もっと簡単な使い方とかあるのかもしれない.
以前読んだ「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」という本が面白かったのだが,この本で2つのことが印象に残っている.1つはこれからは(というかすでに)webアプリケーションを扱っている企業がもっとも成長するだろうという観測,webアプリケーションの利点は,インターネットブラウザさえあれば動くし,プラットフォーム非依存(ブラウザさえ動けばオッケイ)だということだろう.これは,ネットワークに繋がる環境にいるユーザがすべて潜在的なユーザであることを意味し.また,開発する側は管理するアプリは1種類(プラットフォームに依存しないので)でよく,アプリケーションのパッチも完全に当てることができる(だって,サーバにすべてのアプリがあるから)という利点がある.確かにそうなのかもしれないと,深く納得した.webCTを使っていて思い出したしだい.
もう1つは,最も優れたプログラミング言語がLISPであると主張している点.筆者によるとLISPは表現できるプログラムの抽象度が最も高い言語であるため,ソフトウェアの変更が簡単にできるそうだ.なので,LISPを採用しているソフトメーカーは競争力が高いという理屈になる.うーん,これは自分がLISPに詳しくないので,なんともいえんが.確かに抽象度が高いプログラムが書けることは事実だろう.ただ,LISPで書かれたソフトの実行環境が最適化されているとは言い難い現状では,実行速度を求められる場面では使えんだろうなというのが素直な感想.webアプリのような用途だといんだろうけどね.