先週はマレーシアのクアラルンプールで行われたDELTA2006に参加していた.昨日帰国.12月末のインドのコルカタと同じで気温が高く日本人の感覚だと夏.ただ,インドとの違いは湿度.クアラルンプールは湿度がとても高く,ちょっと外を歩くだけで汗だくになる.
日本ではいろいろあったもよう.ライブドアの問題とか東証のシステムダウンとか.個人的にはこの東証のシステムダウンがもっともインパクトがあった.なんでもこのサイトの情報によると,NYの証券取引所と比べるとその差は歴然で,「(NY証取は)毎時4680万件に対し、かたや(東証は)一日の総量が900万件であります。」だそう.「毎時」と「毎日」の比較でこれだけの差があるそうだ.また,レスポンスタイムも
1000倍以上の能力差があるそうだ.ううむ.これほど差があるとは思わなかった.
なんでこんなに差があるのだろう.その答えの1つは,このサイトの管理人が述べているように「真に問われているのは、実は技術先進国日本社会の、IT技術を軽んじてきたその体質そのものかも知れません。」ということだろう.まさにその通りだと思う.特にソフトウェア的なもの(いわゆる手で触れるものを製造する製造業ではないもの)はその傾向が強いと感じる.「ソフトウェアなんてキーボードでコードを打つだけなんだから,コストなんて安いでしょ?」という感覚が,製造業で成長してきた日本のどこかに,しかしどっしりと存在していると思っている.これからますます,ハードウェアの設計はソフトウェア化していくと思われるが,この感覚がずっと残っていくのは非常に危険だと思う.