K君と一緒に,久しぶりにLANケーブルを自作した.久しぶりというのは学生以来だったりするので10年ぶりぐらい.昔の研究室ではLANケーブルは全部自作だったので,そのころは作るのが当たり前だと思っていたが,最近はいろんな長さのものを比較的安く売っているので,自作するほうがレアケースになった.ただ,ちょうど良い長さのLANケーブルが必要な場合や,長めのLANケーブルが必要な場合もあるので,材料と工具は買ってあった.
今回作ったのはカテゴリ6の10m以上のケーブル.ケーブルは8本のツイストペア線からなる.作り方は,1)適切長さにケーブルを切断,2)両端にコネクタをつける,という簡単なもの.コネクタも専用の工具があるので,8本の線をコネクタに差し込んで,この工具でかしめる(?)だけ.とはいえ,昔はかなり失敗して(電気的につながっていないという失敗が多かった),コネクタをかなり無駄にした.
ところが,今回は一度で成功.「俺も,まだまだ捨てたものではないな(意味不明)」と言いたいところだが,一度でうまくいったのはコネクタが進歩したからだと思う.言葉で説明するのは難しいが,現在のコネクタは2つに別れる構造(AとBと呼ぶ)を持っていて,まずAに8本の線を確実に差し込んでおき(一種のガイドのような役目をしている),それをそのままBに挿入し,工具でかしめるというスタイルを取っている.うーんなるほどである.昔はこんなエレガントな構造はなかった.いろいろなものは,知らないところで進歩しているものである.